黄金の時代

f:id:nSeika:20140111144241j:plain:right:w320紀伊国屋でこう書いたフォトグラフィーの本を見ました. すぐあんな連中を思い出した. それは誰だと思う? もちろんエリートの人々ですよ.

黄金の時代ってなんですか? 私から見れば, それはフォトグラフィーがまだ特別な物の時代です.

今の時代はほぼ誰もカメラを持ってられます. カメラじゃなくても, 写メはあるでしょう? だから誰も写真を撮れる. 昔はそうじゃない. カメラ自体はかなり高いし, フィルムと現象も金がかかる, だから写真を撮る人は今よりずっと少ない.

そして今は情報の時代. 確かに昔だって家族写真を撮る人が多い. でもインターネットのおかげで誰も自分の撮った写真を世界中に見せられる. 昔は雑誌や出版社の編集者が選んだ写真しか出版出来なかった.

その二つの理由に含めて, 答えはきっと特別性でしょう? 無数の写真の中では個々の写真の特別性が薄くなるし, やっぱり新鮮な写真を作る事もどんどん難しくなります. 写真家の点を見れば, 写真を撮る人なんてもう普通じゃない? たぶんね, 今まで自分たちが独占する「聖地」が「普通の人間」に蹂躙されたような気持ちであのアマチュアたちを嫌う.

結局これはその写真自体が良いか悪いかの話じゃない, ただその特別になりたい気持ちだけから生まれた嫌みだと 私が思います.