黄金の時代
紀伊国屋でこう書いたフォトグラフィーの本を見ました. すぐあんな連中を思い出した. それは誰だと思う? もちろんエリートの人々ですよ.
黄金の時代ってなんですか? 私から見れば, それはフォトグラフィーがまだ特別な物の時代です.
今の時代はほぼ誰もカメラを持ってられます. カメラじゃなくても, 写メはあるでしょう? だから誰も写真を撮れる. 昔はそうじゃない. カメラ自体はかなり高いし, フィルムと現象も金がかかる, だから写真を撮る人は今よりずっと少ない.
そして今は情報の時代. 確かに昔だって家族写真を撮る人が多い. でもインターネットのおかげで誰も自分の撮った写真を世界中に見せられる. 昔は雑誌や出版社の編集者が選んだ写真しか出版出来なかった.
その二つの理由に含めて, 答えはきっと特別性でしょう? 無数の写真の中では個々の写真の特別性が薄くなるし, やっぱり新鮮な写真を作る事もどんどん難しくなります. 写真家の点を見れば, 写真を撮る人なんてもう普通じゃない? たぶんね, 今まで自分たちが独占する「聖地」が「普通の人間」に蹂躙されたような気持ちであのアマチュアたちを嫌う.
結局これはその写真自体が良いか悪いかの話じゃない, ただその特別になりたい気持ちだけから生まれた嫌みだと 私が思います.